東京都・新宿区の靴学校・靴の教室

東京の靴学校・靴の教室「靴の自作工房」 hiro

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オーダー靴

注文する既製靴 〜パンプス専科〜

だから、同一の規格で量産される市販のパンプスでは合わない事があるのは当たりまえ。市販の靴だから履きにくいというのではなく、市販の靴の木型で足に合う人もいれば、合わない人も当然いるのです。また、合わなくても我慢できる程度の方もいれば、辛くて困っているという方もいらっしゃるのです。合う、合わないの程度も様々。
そして足に合わない理由は数え切れない程存在しますが、工房にオーダーを相談されてきた多くの事例から、代表的な原因を挙げて見ました。

理由 その1・・・足が前に滑り、踵が抜けやすい

土踏まずから踵にいたるア−チ図土踏まずから踵にいたるアーチは十人十色、生活環境や歩行癖で様々なカーブを形成しています。体重を足裏全体で受け止める事が必要なのですが、赤い点で示した位置でしか着地していない方は少なくありません。これでは足は前に滑り、すべった分だけかかとの方はあいてしまうので、歩くたびに踵がパカパカして脱げやすい状態に。これでは疲れてしまいます。

土踏まずから踵にいたるア−チ図

市販されている既製靴の中底のカ−ブは全て同じ、そのカ−ブに合っている人はそんなに多くはいないのですが、パンプスはそんなものと思っている人は少なくありません。足に合う靴の条件の一つには、このカ−ブに合っていることが挙げられます。

土踏まずから踵にいたるア−チ図

自作工房のオーダーでは、試着靴を履いていただき、足と靴のカ−ブを合わせる事から全ての確認が始まります。

前に滑るために踵に隙間が生じて抜けやすくなります

人の踵は見た目よりかなり小さいものです。また歩行時に踵が上がると踵周りの肉が足裏にさがり、かかとの幅は小さくなります。
靴の踵が大きすぎると足のかかとを上げるたびに脱げてしまうのです。

理由 その2 どんな靴を履いても小指が当たって痛い

踵の図
土踏まずのア−チが減少すると体重を支えきれず、足は足首から内側へ倒れてきます。その為、踵は外側にはみ出して(踵の外反)、靴内に足がまっすぐ収まりません。足は矢印の方向に押しやられます。その為いつも小指が当たる状態になってしまいます。
足の図
土踏まずが減少した足への対処は踵の曲がりを収容できる踵への配慮が必要となります。当たる箇所を大きくしても解決にはなりません。

足に合う靴としての条件は踵との適合にあり、そこが多くの問題の原因にもなるのです。
踵の図
様々な足の傾斜角度に合わせた底面の調整によって踵から土踏まずが足裏にフィットして、足裏全体で身体を支える安定した歩行が可能です。
足の図
市販の既製靴は足長に準じて踵が大きくなります。が本来、足の大きさとかかとの大きさは比例していないのです。履く人のかかとの大きさに合わせたものでなくては歩行がままなりません。

当工房のオーダー靴はすべて、採寸したサイズに1足1足修正を施して最適なサイズを実現します。

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