| あけましておめでとうございます 09/01/05 | 2009年、暗雲立ち込める年が明けた、IND本科の卒業生たちがそれぞれ思いを抱いての旅立ちの年になる、秋田へ、宮城へ、北海道と所はそれぞれ違っているが、持てる知識、技術を駆使し夢を実現すべく旅立つのもまじか、全ての課題を終了し、実習課題として、木型を製作することから始まるフルオ−ダ−やパンプス専用木型を使用して製作する注文する既製靴の製作に励んでいる、課題で製作する靴では感じられなかったプレッシャ−や不安、お客との対話など、実習から学ぶことは多い、学び始めてからの1年間はこの実習が出来るようになるための学習と言っても過言ではない、この実習を経ることでオーダ−靴製作の自信が培われる、それを横目で見ながら課題をこなす生徒たちや、その生徒たちを見ながら新たにスタ−トする新人などが混在する授業は生徒どおしの連帯感や競い合いが見え隠れする。 2009年は入会予定者は12名、すでに7名が確定、残り7ヶ月で残り5名の入会を予定しているが在籍者の期間延長によっては少なくなることもある、一人ひとりの行く末を確認していける人数の限度である、生徒たちが始めた工房一つ一つを訪ねまわるのが将来の夢である。
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| 木型講習 08/12/29 | 木型講座の受講希望者に、木型講座を受講すれば木のブロックから削り出して木型を製作する技術が得られるようになるのかと質問されるのだが、木の塊から削り出す必要がどこにあるのか?と逆に問いたい、 どこかの雑誌で老職人が削りだしている写真が掲載されていたが、そんな影響かもしれないが・・・、それなりの道具をそろえれば片足だけであれば出来ないことではないが、途方も無い時間がかかるであろうし、また左右同じように削り出すことは殆ど不可能に近い。 そんな質問をされるたびに一瞬無言になってしまう、考えているのではない、腹立ちを抑えているためである、再度同じ質問を繰り返され答えを促される場合があると、出来ない・・と不機嫌に答えてしまう いつまでも大人になりきれない、人間出来ていない証拠であるんだが。 現在の木型の製作は、まず作りたい原型を既存の木型を削ったり、盛ったりして作り、それを木型工場に持ち込み、モデルの製作を依頼(片足のみ)、そのモデルを使用して靴を作り、その不備不摘、形状を修正し、再度木型工場に持ち込み修正依頼をし、納得のいくまでその修正を繰り返した後、その片足を基準にして反対足を機械で製作してもらう、この機械、家が一軒建つくらいの価格である。最初のモデル製作でさえも手作業はある程度木の塊から機械で削りだした後始めるものである、木型工場でさえも木のブロックから手作業で削り出す所は皆無であろう。 木型は確かに靴作りに大事なものだが、靴を作る上の道具の一つでしかない、目的は靴であり、木型ではない、ましてその木型は1足の靴を作るためのものである、正確に作ることの必要はあるが、それに靴を作る何十倍もの時間と労力を使うことは、単に完成した靴の価格を押し上げるものでしかない。 自作工房での木型の学習は木型を製作することではなく、依頼される足に合う靴を作るための木型修正技術である、蝋を盛ったり、革をつけることの技術習得ではなく、履く足にあわせるために何処をどのくらい、またどのように修正するかを学び、履いた状態から何処が問題の起因となっているか、その部分をどうすればその問題が解消されるのかを学び取ることにある。その修正に蝋を使用しているに過ぎない、使用するものは革でもパテでも何でも良いのである。
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| 履き試し 08/12/27 | 殆ど毎日、注文する既製靴の履き試し依頼を戴いている、先日HPに試し履き靴の写真をUPした後、こんな浅い甲で脱げないのだろうかとの感想も多くいただく、確かに通常の木型の場合、足の細い人や薄い人はこんな浅クリは履く事が出来なかったゆえであろう。 パンプスに限らず、紐靴やブーツであろうとも踵は踵部位で押さえることが靴を履きやすくすることだと思っている、ブーツ用に作られた木型の踵の形状と、パンプス、そして紐靴など全てその形状は違っていることに気づいて戴きたい、自作工房で製作するパンプスにはストラップはつけていない、つける場合はデザイン的な要素だけである。 ちなみに、セパレ−トタイプの靴はストラップをつけるが、木型の修正確認のために製作する試着靴はストラップを付けないで歩行が可能か否かを確認している。
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| 注文する既製靴 パンプス専科 08/12/23 | 試し履きの予約が入り始めている、IND本科を卒業間直の生徒二人すでに受注し、製作を開始している。 ご依頼人の専用木型を作るわけではないため、フルオ−ダ−で得られるフィット感ほどは無いのだが、踵が非常に安定するために仕事用に求められる方が多い。 試し履きで確認することは多く、修正箇所を見逃すケ-スも多々生じている、痛感することはまず、この木型の各部の説明、その形状の理由と設計骨子を十分に理解させなくてはならない、一部の修正はその部分だけに止まらず、その修正を施したがゆえにその周辺各部をも同時に修正することが必要となる、設計した私は分かるのだが、その木型を始めて使用する生徒たちには難解である。 生徒の一人にイラストレ−タ−ソフトを仮り、文章のみでなくイラストを交えた修正、確認マニュアルを製作しているのだがそのソフトを使うことをまず覚えなくてはならない、正月休みを利用してライン図だけでも自由に描けるようにならなくては十分なマニュアル製作は出来ない、ともあれ、かなりの反響に一安心、足に合うパンプスを求めている方がいかに多いかを再認識、手に届く価格であればかなりの需要が見込めることが確認できたことは生徒たちにも励みになることであろう。
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| 忘年会の様な、顔見せのような会 08/11/29 | 12月21日日曜日、講師を勤めてくれている土屋聡君の国立にある工房にお邪魔する予定ですが、そこで自作工房の卒業生前田君、卒業見込みの和泉澤君がお手伝いさせてもらっています、午後4時半には二人ともOFFになるとの事、その後どこかの店で食事をしようと計画中、それを知った何人かの生徒さんがその食事会に参加したいとの事、また、先日正木さん(旧姓松田)が工房に来て、その会に参加希望、そして、そしてどなたか参加希望者を募ってみるとの事、いつの間にか10人ほどになっていたので、事のついでに忘年会らしきもの、無沙汰している同士の顔見せ会なるものにしようと思い立った次第、この独り言を見てくれている方、もし無骨な斉藤の顔など覗いて見ようと思われる方、どなたでもご参加下さい、参加費用¥2,000.-でどうでしょうか? 実はまだ場所も決まっておりません、これから探します、決まり次第またこのペ−ジでお知らせしたいと思います、もし希望される方、メ−ルでお知らせ頂ければ店の規模を選択する関係で助かるのですが。 場所は国立近辺になると思います
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| EVA素材 08/11/25 | 工房での課題にEVAの加工(グラインダ−)が頻繁に取り入れられいる、試着用のヒ−ルに始まり、サンダルのスト−ム、ウエッジヒ−ル、脚長差を補う踵パット等など様々な部品を作る便利な素材として多様している。が、決して簡単な作業ではないがこの作業を通じて様々なグラインダ−の扱いを学ぶことが出来る、面に当てる強弱や、面だけを使うのではなくベルトのエッジを使いカーブの形成ど特殊な使い方を駆使することで複雑な形を形成することができる。 オ−ダ−靴製作に要求される靴作りには様々な部品をその形状に合せて作る必要がある、市販されている部材では事足りないケ−スが多々見受けられる、この部材一つ一つを手作りする事が要求されるのであり、またこれが楽しい作業でもある。 工房に用意されている機器は従来の靴製作には必要とはされないもが多く用意されている、バキュ−ム、溶接機、ジグソ−、ベルトソ−金属切断機、木型切削用グラインダ−などが上げられるが、部材もかなり靴とは異質なものもある、鉛棒や糸半田、塩ビ板、シリコン各種石膏、印象剤など何に使用するのかと首を傾げたくなるようなものもある、生徒たちはこれらの使用方法も学ばなくてはならない。
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| ロングブ−ツ 08/11/24 | オーダ−製作でのブーツの型紙の製作には足ではなく脚の細かなサイズ測定が要求される、踝と脛骨を基点とした直径、前後、左右のサイズを測定し脚の形状を表現する、多くが脹脛の部分が内側に膨ているために内側の型紙が大きくなるが、O脚の場合は逆になるケ−スもある、足と同じように脚も千差万別である。 既製靴でのブ−ツは基本的に同じ寸法で型紙は作られるが、脚の特徴に合わせるべく、トップから7〜8cmまでに工夫がされている、外側はトップラインを締めるために中央で縫い割りを施し、その縫い割り分だけ前後に余裕を採った型紙となる、内側は縫い割する部分をV字にカットした分、後ろへ足しておき、10〜15mm程内側の履き口を下げて製作するようである、この操作で内側に余裕を持たせたブ−ツが出来あがる、足が太めの人にはこの割合がかなり多くなるのと、前の部分が少し前傾する型紙になるのは致し方ないようだ、後ろでは取りきれないケ−スがあり止む終えない処置となる。 そのほかの問題を起こしやすい作業として、前後の縫い割り作業でのミシンかけ、筒型のミシンでの作業の場合、筒の部分が下にたらしながらの作業となるが、これがセンタ−を曲げる原因、なるべく筒をたらさないで縫う工夫が必要、そして裏革の貼り、履き口以外にはラバ−などの接着剤を殺し(ベビ−パウダ−などでラバ−を効かなくしておく)筒のトップだけをラバ−で接着させ、上に持ち上げて裏だけ下に引っ張り、前部をクリップで押さえてから後ろへ丁重に貼り伸ばしていくとしわのない裏革貼りが出来るようである。 最後の要は吊りこみ、内外への力の配分を同様にすることが肝要、しっかり吊り込めた場合、ブ−ツが左右に倒れない、かなりな熟練を要す作業ではある。
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| 注文する既製靴、最初のお客様 | HPの注文靴のペ−ジをごらんになってお出でいただいた40才台の女性、どんな靴を履かれても前に滑り小指が当たるので注文する既製靴にご興味を戴き、来校、早速その足を拝見し採寸、案の定、踵部が1cmほど長い、このため市販のパンプスでは踵から踏まずまでが中底面から浮いており足止めが出来ていないことが判明、注文する既製靴の木型の構造と通常の木型の底面の傾斜角度の違いをご説明し、足底と靴の中底の密着性、歩行して足が前に繰り出さないか否かをだけを特定して試着靴を履いて戴いた、結果は良好、こんな密着性は感じたことがないとの事、踵の大きさ、先端の幅の確認等、修正必要部分を確認し、ご注文確定となった、担当はINDの実習生KJ嬢、デザイン、価格とも満足されたようだ、ご本人の足の特徴、市販靴の構造など詳しく説明し、注文する既製靴との違いなどを説明し、試着時にどの点を確認するかを特定して試し履きをしてもらうことが重要なようだ、そこで注文する既製靴の構造がそのお客にあっているか否かを判別できる要素となる。 今年中にそのれらのマニュアルを完成させ、来年1月からの発売に備えなければならない、暮れから正月は休み返上になりそうだ。
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| 踵のクリ 08/11/20 | およそ1ヶ月ほど前に納品したパンプスの調整依頼、靴底を見るとそれほど履いた形跡がない、納品時には感じなかった歩行時に足が前に押し出される感があるとの事、直立した時点では踵に隙間がないが歩行し始めると若干隙が出来る、靴を脱いで素足で歩行してもらうと、足を前に繰り出すときに爪先を上に向ける癖が見受けられた、この動作でアキレス腱部位が後ろに下がり、踵の履き口に押されることが見受けられた,このため歩行時に足を前に押しやっていることが原因のようである、直立時にの踵骨の最後部と踵の履き口に当たる箇所との差は12mm、通常7〜8mmなのだが、彼女の場合かなりクリがきつい、このため木型もクリが少しきつめになっている、これが全ての症状の原因、だが、その分部を後ろに押し広げることは殆ど不可能、ゆえに作り直すことを告げ、お持ちになった靴の踵を切り開き、アキレス腱部が後ろに動く余裕を設け、履いていただくと押し出される感がなくなり、踵に安定感が生じるとの事、1ヶ月の猶予を戴き、作りなおすことを提案し、了解を得た。ただし直立した時点で踵の最後部に少し隙間が生じることを了解していただく、最初の試着靴をはいて戴いた後の報告では足が前に滑るとの事、それが踵が足を押し出すことが原因であったことには気づかなかったのが失敗の原因、また一つ、教えられた。
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| リピ−トオ−ダ− 08/11/19 | IND本科生や卒業生たちに出来る限り注文靴製作の実習をさせているのだが、彼ら彼女たちはオーダ−靴製作用の木型を修正(両足)して依頼された靴を製作する、採寸、試着数回を経て納品にいたるのだが、その後、多くの生徒たちが2足目の注文を戴けるようだ、この時点でお客に専用木型を製作することを勧めている、すでにお客は初回の履き具合を確認しているので全てのやり取りがスム−スに行われているようである、初回の納品を済ませた後、何週間目に調整以来がある、この最終調整が非常に重要なのである、少し前に滑るようだ、踵に靴擦れが出来る、小指が当たる、外側に足が流れるなどなど、様々な調整依頼が来るのだが、この見極めが実は一番難しく、且つ大切なのである、このハードルをクリア−出来たものだけが2足目、3足目の注文をいただける機会を得る。 その調節以来にお出でのお客に、その症状が生まれる原因、その修正方法を説明し、その場でその調整をし、履き試し、解消した結果を確認していただくことを課している、このプロセスがお客から信頼を勝ち得ると確信する、調整にお出でのお客とは生徒と一緒に接するのだが、私のその説明をし、調整処置を施し、お客の納得を得る一部始終を担当した生徒のみならず出来るかぎりIND本科生全員に同席させ、見聞きさせることでその対処方法や接客方法を学びとってもらっている、風が吹くと桶やが儲かるのことわざどおり、生じている問題の原因は得てして他の部位が原因であることが多い、この見極めが注文靴製作の鍵といえる。 2足目の注文に対して生徒たちに課しているもう一つは初回の出来具合を上回る結果を出すことである、これが3足目につながる、そして3足目は2足目を上回る出来であることである、常によりよいもの、履きよいものを目指す気持ちが大切なのである。
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